NSTの歩み 20周年記念誌
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東北大学病院 リハビリテーション部長東北大学病院 リハビリテーション科長海老原 覚06東北大学病院のNST創設20周年、本当におめでとうございます。NSTの皆様の日頃からの献身的な活動には常日頃からとても感謝しています。さらに、リハビリテーション部、リハビリテーション科におきましても療法士や医師が積極的に活動に参加する機会を与えて頂きまして深謝しています。近年、私たちの領域でもリハビリテーション栄養(リハ栄養)という言葉が広く普及し、リハビリテーションと栄養は切っても切れない関係にあることが、浸透している昨今であります。たしかに、リハビリテーション医療の中核をなす運動療法は、ミトコンドリアから生成されるATPをエネルギー通貨として行われ、そのATPの生成には栄養が必要であります。それのみならず、栄養は筋肉の維持や発達にも大きな役割を果たしておりこの点でもとても重要です。昨年私が前任地から当院に赴任してきたとき、当院のNSTにおいてCONUT(Controlling Nutrition Status)スコアによる栄養評価をルーティンに行っていることを知り、大変感銘を受けました。これは、タンパク代謝、脂質代謝、免疫能を反映した指標で、学際的な利用価値の極めて高い指標です。このように学術面を強く意識した活動を行っていることに敬服した次第です。当院NSTのこれまでの活動に敬意を表するとともに、今後のさらなる活躍を期待する次第です。東北大学病院NST20周年に寄せて

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