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血液内科

対象疾患と診療内容

血液疾患

  1. 白血病(急性白血病、慢性白血病)、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、難治性貧血(再生不良性貧血、溶血性貧血等)、特発性血小板減少症、血友病などに対し最新の治療(化学療法やモノクローナル抗体を用いた治療、分子標的療法、造血幹細胞移植等)を行っています。臨床研究や治験も積極的に進めており、最適な治療法の開発を目指しています。
  2. 白血病、再生不良性貧血、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液疾患に対し造血幹細胞移植を年間40例以上実施しています。 患者さん自身の、あるいは家族の方から、更には骨髄バンクや臍帯血バンクより造血幹細胞を得て、もっとも適切な移植法を選択しています。 高齢者、臓器障害を持つ患者さんに対しては、抗がん剤や放射線の量を減らしたミニ移植を実施し、良い成績を得ています。

診療の特色

造血幹細胞移植

白血病、悪性リンパ腫といった血液の悪性疾患、再生不良性貧血などの造血不全症に対し造血幹細胞移植を積極的に行っています。造血幹細胞移植には、大きく分けて自分の造血幹細胞を用いる自家造血幹細胞移植と組織の型の一致した自分以外の人の造血幹細胞を用いる同種造血幹細胞移植の二つがありますが、病気の種類や状況にあわせた移植を選択し行っています。当院は日本骨髄バンク、日本さい帯血バンク両方の認定を受けた移植施設であり、血縁、非血縁骨髄、さい帯血、いずれの同種造血幹細胞移植も実施可能な施設です。現在、無菌室、準無菌室あわせて17床の特殊病室を使い、これらの造血幹細胞移植を日常的に行っています。

分子標的薬を用いた血液疾患の治療

血液疾患で病気の原因となっている細胞を、特異的に押さえる新薬が次々と登場しています。これらの薬は、抗体とよばれる蛋白質を使った生物学的製剤や、悪性細胞だけが持っている分子を標的として攻撃する分子標的薬といった薬です。当科では積極的にこれらの新薬を取り入れて、血液疾患に対する、より効果的な治療を行っています。

臨床治療研究(治験と自主臨床試験)

当科では、白血病、悪性リンパ腫など、さまざまな血液疾患に対する新しい薬の治験を行っています。治験とは、新しく開発された薬を、通常の治療薬として使う前の臨床試験のことで、新薬が市販され、広く使われるために必要な大事なステップです。これらの治験薬が使える期間は限られている場合が多いので、主治医にお問い合せください。また、研究者が主体となり、新たな治療法を開発するための臨床試験にも積極的に取り組んでいます。白血病に関しては日本成人白血病研究グループ(JALSG)、悪性リンパ腫、骨髄腫に関しては日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)に参加し、多数の臨床試験を実施しています。

血液疾患の特殊検査

白血病?悪性リンパ腫などに関する定量的遺伝子検査など専門的検査を行っています。

新患、新入院患者数(2023年度)

新患数 358人
新入院患者数 474人

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