あいさつ
当院では2019年10月より、「Comfortable for All」をスローガンとする東北大学病院スマートホスピタルプロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトは、医師?看護師?薬剤師?診療技術部などの医療プロフェッショナルが、やりがいを持って本来の業務に注力できるよう、安全かつ効率的に従事できる病院機能を備えること、ひいては患者さんが安心して医療に専念できることを目指します。Smart Hospital推進室はOPEN BED LabとAI Labを設置し、スマートホスピタルプロジェクトを推進しています。
OPEN BED Labは、病棟の一部を研究開発実証フィールドとして企業に貸与し、医療現場の視点を取り入れた共同研究開発を実施します。これまで臨床研究推進センター(CRIETO)が中心となり取り組んできた、出口戦略を見据えた研究開発支援、特に医療現場を企業に開放してニーズ探索を行うベッドソリューションプログラムであるアカデミックサイエンスユニット(ASU)を発展?充実させ、社会実装のさらなる加速を実現します。
AI Labは、医療に特化した数理の開発や臨床ニーズに即した研究デザインの洗練を通じて、各診療科との共同研究開発に取り組んでおり、イノベーションのノウハウを蓄積する医療AI研究開発のハブとして機能しています。また、医療AI研究開発の推進へ向けて、メディカルITセンターや医療データ利活用センターと連携し、医療情報利活用基盤の形成を進めています。さらに、文部科学省の支援のもと、医療AI人材育成プロジェクト「Clinical AI」において、「Global×Localな医療課題を解決可能な人材育成」に取り組んでいます。課題先進国である本邦において世界に先駆けて医療課題を掘り下げ、AIを用いた解決策を提案?開発?実装し、ひいては本邦の発展に貢献できる人材を、日本全国で数多く養成しています。これらの一連の活動は、学内における部署の垣根を超えてつながりながら、また国内さらには国外における様々な産官学の組織と連携して提供しています。