東北大学病院は、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることこそが健康であるとする概念「ウェルビーイング」(well-being)を宣言します。
患者さんの健康を守るためには、まずは職員が心身ともに健やかでなければなりません。これは昨年、我々が新型コロナウイルス感染症への対応から学んだ教訓の一つでもあります。また近年では、多様性の受容、ポスト?コロナ時代、SDGs等の社会課題への対応に加え、看護師の人材確保や医療安全、病院経営等、医療機関特有の課題解決も求められています。
ウェルビーイング宣言により、教職員が安心して本来業務に注力し、効率的かつ安全でやりがいのある医療に専念できる環境を得ることで、これまで以上に質の高い医療サービスの提供に努めてまいります。
東北大学病院 病院長
張替 秀郎
東北大学病院
「ウェルビーイング」宣言
- 1働き方改革を推進し病気と仕事を両立させ、やりがいのある職場を目指します
- 2がんを患う職員の就業に配慮し、支援します
- 3特定の疾患に対して、諸条件を勘案し、医療費の一部を補助します
心身の健康の維持は、働く人の基本となります。東日本大震災や新型コロナ感染症の拡大は、その基本の重要性が医療者でもある私たちにも大切なのだと、ひしひしとあらためて感じさせてくれました。このたび、東北大学病院が「ウェルビーイング」宣言をする運びとなり、感慨深くその思いを新たにしています。心身の不調を予防するために病院がさまざまなアプローチで支援することはとても意義のあることです。また、万一、疾病を抱えたとしてもそれによって生じるさまざまな困難に対してタイムリーに支援をしていくことは、仕事を続けていくための力となります。
質の高い医療を提供することは使命であり、それを教職員のウェルビーイングを通して果たしていこうとする病院の姿勢に深く賛同し、その推進に協力させていただきたいと思っております。
東北大学病院産業医
黒澤 一