病棟 | - | 外来 | 外来診療棟A 2F |
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補助人工心臓センターについて
1.概要
東北大学病院補助人工心臓センターは、難治性の重症心不全に対する治療として、植込型補助人工心臓が装着された患者に対して、継続的治療を提供するためのセンターです。難治性の重症心不全に対する治療として植込型補助人工心臓の装着がなされた方々に継続的治療を提供するための専門外来として2013年4月1日に発足いたしました。心臓移植までの「橋渡し(Bridge to transplantation)」治療として、植込型補助人工心臓治療は2011年4月に保険適応となりました。これにより在宅にて治療を継続しつつ心臓移植を待機することが可能になりました。補助装置の装着後に入院を継続したまま心臓移植を待機する必要があった体外式補助人工心臓の時代とは異なり、社会復帰しつつ心臓移植を待機することが可能になり、生活の質(Quality of life)が向上しました。それに伴い、積極的にこの治療を希望する患者数が増えています。2010年7月に改正臓器移植法が施行され、脳死下臓器提供の数は増加しました。しかしその一方で重症心不全を患う患者数も増え、現在の心臓移植平均待機期間は4年を超えています。本センターの目的は、その長い心臓移植待機期間において、安心できる医療、温かいケアと確実な専門的管理を継続的に提供できるようにすることです。すでに装着手術が完了し、次の治療としての心臓移植手術を待機している方々に、定期的に外来診療を提供することを主たる業務としております。また、将来、植込型補助人工心臓による治療が必要となるかもしれない重症な心不全を患っておられる方の相談の窓口としても機能しております。
また、植込型補助人工心臓の新たな使用用途として、心臓移植を前提としない永久使用目的でのDestination therapy (DT) が2021年5月から開始されました。東北?北海道地方では当院が実施施設として認定されており、さらに広域から、DT治療を希望される患者紹介があると見込まれております。
今後も、東北地方における重症心不全治療の中心的役割とその責任を担うことになります。
2.業務内容
この補助人工心臓センターでは、すでに植込型補助人工心臓の装着手術を受け、在宅管理中の患者に、定期的に外来診療を提供するだけでなく、トラブルなどの緊急時の対応の窓口になっています。また、将来、植込型補助人工心臓治療が必要になるかもしれない重症な心不全を患っている患者の相談窓口としても機能しています。
3.役割
当センターは、植込型補助人工心臓実施医である4名の心臓血管外科専門医、重症心不全治療に習熟した循環器内科医4名、人工心臓管理技術認定士資格を有する臨床工学技士8名と看護師4名を含む専門的修練を受けたスタッフで構成されています。これらの多職種による協力体制を主軸として、①日常生活、②全身状態、③血行動態、④抗凝固療法、⑤ドライブラインと呼ばれる体内から体外へ誘導される導線周囲の創傷管理、⑥投薬内容、⑦機器の駆動状態などのチェックを行っています。
これまで101名の植込型補助人工心臓を装着した患者さんが補助人工心臓センター外来に通院されており、うち25名の患者さんが心臓移植を受けることができました(体外式補助人工心臓から心臓移植に至った患者さんは除いています)。また2名の患者さまは自己心機能が回復したため植込み型補助人工心臓を離脱しています。2022年7月現在、33名の患者さんが外来に通院されています。
4.日本で使用されている植込み型補助人工心臓
1)HeartMate 3
2)EVAHEART 2
3) Jarvik 2000
5.予約方法
新患の場合:?
1. 地域医療連携センター宛に「診療予約申込書」をFAXにてご送付ください。
2. 予約日を調整し15分以内に予約票を返送いたします。患者さんにお渡し願います。
※「診療予約申込書」はHPからダウンロードできます。 また、お電話をいただければFAXでお送りいたします。 ?
?補助人工心臓センターご予約受付日:心臓血管外科 金曜日 午後1時~3時(完全予約制)