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部の特色

部の特色

1.血液浄化療法を必要とするすべての患者さんが最善の経過になるよう、各科と血液浄化療法部とがそれぞれの専門性を活かし、協力や連携を推進しています。

1.血液透析、持続的血液透析濾過(CHDF)、血漿交換や血液吸着などの血液を体外循環させて浄化する治療と腹水濾過濃縮静注療法に関しての準備や患者情報を当部門に集約しています。
2.豊富な実績
3.末期腎不全となり新たに透析治療が必要となった方が不安なく透析治療を開始し安定して透析生活に入ることができるように支援します。
4.腎不全患者さんが合併症の治療を円滑に進めるためには、最適な条件での血液透析療法が大切です。入院治療を開始すると、手術や治療などの前後や回復期など、刻々と体の状態が変化します。血液浄化療法部は透析治療に際しての、体重設定や透析に使用する薬剤や資材などの調整を診療科に提示します。血液浄化療法部では体格や栄養に関する指標を常に検討し、最新の病状について診療科と意見交換を行います。

血液浄化療法部に準備や管理を集約することは、頻度の少ない疾患、重篤な病態に関する情報や経験が自ずと蓄積され、これを共有することは診療科に対して大変有効なフィードバックになります。そして血液浄化療法の安全性、有効性ともに向上することが期待できます。各科独自管理の病院とで単純比較はできませんが、管理件数は全国屈指です。

  血液透析 持続血液ろ過透析 アフェレシス 腹水濾過濃縮再静注 血液透析導入患者数
2014年 2,857件 2,502件 351件 65件 36人
2015年 2,449件 1,940件 384件 90件 42人
2016年 2,252件 1,652件 437件 48件 30人
2017年 2,634件 1,374件 326件 54件 58人
2018年 2,277件 1,423件 323件 49件 51人
2019年 2,081件 1,027件 323件 49件 50人
2020年 1,901件 1,586件 324件 45件 63人
2021年 1,914件 1,143件 250件 70件 52人
2022年 2,132件 1,380件 178件 43件 47人
2023年 1,720件 1,102件 266件 49件 44人

血液透析導入はわれわれの主要な業務の一つです。入院中は腎?高血圧?内分泌科が担当し、退院時には地域の透析施設と連携し、最近は毎年約50人が新規に血液透析を導入しています。腎不全の原因として糖尿病腎症が多いのは全国的傾向と変わりませんが、血液疾患、免疫疾患、心臓病、臓器移植後、遺伝子の異常に起因する腎臓病など、稀な疾患や合併症が多く重い病状の腎不全患者さんの比率が高いことが特色です。透析導入期の患者さん向けのツールの一つとして当部のオリジナル資料「血液透析について」を作りました。(血液透析について患者さん向け資料PDF)。

2.高いチーム力によって血液浄化療法を実施しています。

血液浄化療法の業務は複数の部署に所属する複数の職種によって成り立っています。
すべての職種、職員が常に活発に意見を出し合い、互いの職種を尊重したチーム医療を実践しています。

3.災害拠点病院として、感染症指定病院として、地域の透析医療機関の後方支援拠点の一つとして災害時血液透析の治療継続、新型コロナウイルス感染透析患者の医療に貢献します。

2011年3月11日に、東日本大震災が発生しました。被災地の大学病院として、東日本大震災後の医療活動において我々が学んだことはたくさんありました。2020年からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は今もなお医療に大きな影響を及ぼし、特に感染患者に対応して隔離透析行うためには、物的人的に必要な医療資源に限りがあります。血液浄化療法部はCOVID-19患者が透析医療を継続できるよう院内外の関係部署と協力して受け入れに取り組んでいます。

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